3月の共同祈願
いつも主イエスとともに歩めるように、力づけてください。苦しいときには、主イエスのご受難に心を合わせ、十字架を担っていくことができますように。
朝の祈りにおいて:恵みを願って一日を始めよう
- 今日1日、主イエスとともに生きていくことができる恵みを願いましょう。四旬節なので、とくに自分の苦しみや十字架を意識し、イエスとともに担っていくことができるように祈りをささげます。
晩の祈りにおいて:今日一日をふりかえってみよう
- 今日の苦労や重荷を静かに受けとめて、ご受難の苦しみを思いめぐらしてみましょう。
みことば ~マルコ福音書 8章34節~35節~
わたしの後に従いたい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのため、また福音のために命を失う者は、それを得るのである
解説
四旬節は、イエスのご受難を偲びながら、悔い改めと節制の日々を送るように勧められています。この季節に合わせて、イエスのご受難をしっかりと黙想してみましょう。
まず、自分自身やまわりの人が抱えている苦しみや困難を見つめ直して みましょう。私たちは苦しいことが嫌なので、なるべく早く苦しみから逃れたいと必死になることもあります。もちろん苦しみの淵から、主に助けを願うことは大切なことです。
それとともに、今与えられている苦しみを受けとめてみましょう。その苦しみは、神さまの何らかの意図によるものかもしれません。神さまはそこから何かを学ぶことを望んでおられるかもしれません。その学びを終えたら、その苦しみはすっと消えていく可能性もあります。その苦しみを通して、霊的に大きく成長する機会を与えられているかもしれません。
自分の苦しみを通して、主イエスのご受難を見つめてみましょう。新たな発見や気づきが与えられるかもしれません。
さらに、自分の苦しみだけではなく、社会や世界の苦しみにも目を向けてみましょう。苦しんでいる人びとの叫びや呻きを聞き、自分たちに何ができるかを問い直してみたいと思います。
受難にふさわしい祈りを唱えましょう。聖イグナチオの有名な祈りです。
キリストに向かう祈り(アニマ・クリスティ)
キリストの魂、わたしを聖化し、
キリストのおん体、わたしを救い、
キリストのおん血、わたしを酔わせ、
キリストのわき腹から流れ出た水、わたしを清め、
キリストの受難、わたしを強めてください。
いつくしみ深いイエスよ、
わたしの祈りを聴き入れてください。
あなたの傷のうちにわたしを包み、
あなたから離れることのないようにしてください。
悪魔のわなからわたしを守り、
臨終の時にわたしを招き、
みもとに引き寄せてください。
すべての聖人とともに、いつまでもあなたを
ほめたたえることができますように。 アーメン
祈りのカード 2018年3月(PDF)