聖イグナチオ教会の皆さまへ
† 主キリストのご復活、おめでとうございます
皆さまには、主のご復活によって洗礼の恵みを新たにしておられることと思います。
聖イグナチオ教会では、2015年から「教会生活見直しワークショップ」を行い、新聖堂建築以後の教会の現状を見つめ直し、これから私たちが何を大切に信仰生活を歩んでいくべきかを探してきました。
そして、2016年9月に「ミッション2030」という教会のビジョンを策定。2030年までこの方針に従って歩んでいくことになり、本年の復活祭より正式に「ミッション2030」がスタートします。
このミッションを実現するにあたり、4の柱となるテーマを設け、1年ずつ意識して実践するよう心がけていきます。2017年度は「祈りを深める」年です。年間を通して実施予定の集いや企画をミッション2030のトップページにご紹介していますので、ご覧ください。
今年とくに力を入れて実践していくのは、主日のミサの4番目の共同祈願で、「ミッション2030を生きていくための祈り」を唱えることです。このページの下部に「5月の共同祈願」、「祈りのカード」の使い方の説明があります。ミサの中でただ唱えるだけでは身につかないので、このような祈りのカードを毎月配布いたしました。ぜひ毎日の朝晩の祈りの際にも唱え、ヒントに従って黙想してみてください。
この教会全体、そして、私たち一人ひとりが神のみ心にかなうものとなっていくように、ともに祈りを深めていきましょう。
「ミッション2030」促進チーム
「祈りを深める」グループ
5月の共同祈願
主キリストの復活の恵みのうちに祈ります。私たちが日々の生活の中で福音の喜びを見いだしていくことができますように。そして、神への賛美と感謝のうちに、日々の生活を歩んでいくことができますように。
朝の祈りのときに
- 今日一日、主の復活の恵み、福音の喜びを体験できるように願おう。
晩の祈りのときに
- 今日一日、小さな恵み、福音の喜びにどこで出会っただろうか。それを思い起こし、神に賛美と感謝の祈りをささげよう。
ふりかえってみよう(少し時間をかけて)
- 過去の信仰生活の中で、どこでどのような福音の喜びを経験しただろうか。受洗の時、神に助けられた時、すてきな出会いをした時など。それを思い起こしてみよう。
- その喜びのうちに、明日もまた信仰生活を歩めるように願おう。とくに、力がない時、マンネリに陥っている時などには。
みことば ~ルカ福音書10章21節
「そのとき、イエスは聖霊によって喜びにあふれて言われた。」
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4番目の共同祈願について
復活の主日から、ミサの4番目の共同祈願を唱えるようになったことに気づかれましたか。
共同祈願の4番目は、それぞれの共同体で必要な願いをささげるものです。そのため、『聖書と典礼』のパンフレットには3つの例文は載っていますが、4番目は載っていません。4番目は各共同体(各教会)の必要に応じて、各教会が作成して祈るものです。聖イグナチオ教会では長い間、4番目の共同祈願がありませんでした。それは、共同体として一致して願うものがなかったからかもしれません。
このたび、「ミッション2030」の指針ができたことによって、私たち共同体の共通の願いができました。やっと4番目の共同祈願が唱えられるようになったわけです。 -
祈りのカードの使い方
この共同体の祈りを、一人ひとりの祈りにしてみてください。今月は、「福音の喜び」を意識してみましょう。皆さんの中には多くの悩みで苦しんでおられる方も多いでしょう。しかし、今は復活節です。信仰生活の根本にあるのは、救われている喜びです。
朝の祈りで(朝のどこかの一瞬でも)、今日一日のどこかで福音の喜びを見つけられるように願いをささげてみましょう。どんなに暗い一日でも、どこかに小さな喜びが隠れていますよ。
そして、晩の祈りで(寝るまでのどこかのほんの一瞬でも)、今日一日のどこで喜びに触れたかをふりかえってみましょう。うれしいことや喜びはほんの一瞬で過ぎ去っていき、忙しくしているとそれに気づかないままになってしまうことも多いものです。
例えば、隣の人のちょっとした親切や笑顔、道端に咲く小さな花、今日もちゃんとご飯が食べられたことなど。その一つひとつを神に感謝し、一日を終えてみましょう。安らかに床に就き、神とともに生きる明日への小さな希望が湧いてくるでしょう。
祈りのカード 2017年5月(PDF)