6月の共同祈願
父なる神よ、あなたの恵みに支えられて、日々の生活を歩んでいることに心から感謝します。祈りにおいても、生活においても、いつもあなたとの交わりを意識し、深めていくことができますように。
朝の祈りのときに:恵みを願って一日を始めよう
- 今日一日、神との生きた交わりを大切にして過ごすことができますように。
- あるいは、今日一日、自分に特に必要な恵みを願おう。「お願いします」
晩の祈りのときに:今日一日をふりかえってみよう
- 神の恵みを何か感じた時は、神に感謝と賛美を捧げよう。「ありがとう」
- 神との交わりを大切にしなかったと思うことがあれば、神にゆるしを願おう。「ごめんなさい」
この1ヶ月、少しずつ繰り返して、黙想しよう
- 神に「ありがとう」「ごめんなさい」「お願いします」という習慣を作っていこう。神にこの三つの言葉で語りかけているうちに、少しずつ神との生きた交わりが生まれてくるだろう。
- 神に対して、感謝するべきか、謝るべきかわからないこともある。何を願ったらよいかわからないこともある。そういうときは、その出来事や心のもやもやを、沈黙のうちに受けとめてみよう。そして、そのことを通して、神が何を語りかけておられるかを静かに聞いてみよう。
みことば ~ルカ福音書24章15節
「イエス御自身が近づいてきて、一緒に歩き始められた」
神との生きた交わりを深めるために
ミッション2030の文言の中に、「神との交わりを深め」という一文が入っています。とても難しいように思えますが、祈りのちょっとした工夫をしていくことを勧めます。
祈りと言えば、人間の方から神に何かお祈りをすることだと思っておられる方も多いでしょう。もちろんそれも祈りですが、願ってばかりいてはあまりにも一方通行です。神の方からいつも私たちにさまざまな形で働きかけ、私たちに伝えたいことがあると思います。神との生きた交わりとは、神の働きかけや語りかけに気づき、私たちが応答していくことです。
そこで、いただいた恵みに気づいたら、感謝を捧げましょう。神に「ありがとう」と感謝の言葉を述べるのです。そして、何か失敗したこと(いわゆる罪)があれば、率直に、神に「ごめんなさい」と謝りましょう。その次に、自分(あるいは周りの人のため)に必要な助けや恵みを願いましょう、「お願いします」と。
この三つの祈りの言葉を、朝晩の祈りや何かの折に、しばしば神に向かって繰り返し唱えてみてください。そのうちに少しずつ、神との交わりがあるということに、気づいていくと思います。
日常生活では、何が恵みか何が罪かよくわからないことも多いものです。例えば、何か失敗したとき、自分が悪いのか、周りが悪いのかよくわからないことがあります。自分が悪いと思ったときは、神に「ごめんなさい」ですが、周りが悪いと思っているときは、どう祈ったらよいかわからなくなります。
そういうときは、沈黙の中でその出来事を静かに振り返りましょう。心に落ち着きを取り戻しながら、その出来事を通して、神が何を私に伝えたかったのかを思いめぐらしてみます。そのような黙想の中で、思いが整理され、大切なことに気づき、歩む道が明らかになるでしょう
復活した主キリストとエマオに向かう弟子との交流は、十字架の死という大失敗を通して、復活の恵みにあずかることを少しずつ理解していくわけですから。(ルカ24:13~35)
祈りのカード 2017年6月(PDF)