9月の共同祈願
教皇さまの意向にあわせて祈ります。私たちが自然環境を大切にして生きることができるよう導いてください。神さまの造られた被造物と共生しながら、ともに賛美することができますように
朝の祈りのときに:恵みを願って一日を始めよう
- 今日一日、まわりにあるすべての自然を大切にし、すべてと調和して生きることができますように。
晩の祈りにおいて:今日一日をふりかえってみよう
- 今日一日をふりかえってみよう。周りにある自然からどういう恵みを受けただろうか。それを思い起こし、感謝しよう。自然を粗末に扱ったことがあれば、それに対して「ごめんなさい」を言おう。そして、明日もこの地球と共生していくことができるよう、お願いしよう。
みことば ~ダニエル書補遺アザルヤの祈り34節
「主の造られたすべてのものよ、主を賛美し、世々にたたえ、あがめよ」
解説
フランシスコ教皇によって、昨年から日本のカトリック教会は9月の第1日曜日を「被造物を大切にする世界祈願日(World Day of Prayer for the Care of Creation)」としました。今年は、9月3日の主日のミサがこの意向でささげられます。それに合わせて、この1か月はエコロジーを意識し、自然環境を大切にすることを願い求めましょう。
ご存じのとおり、教皇フランシスコはすでに回勅『ラウダート・シ』―ともに暮らす家を大切に―を発表し、環境汚染と社会危機について厳しく指摘し、私たちが統合的エコロジーの生き方を選ぶように推奨されています。
この地球全体を私たちがともに暮らす家ととらえ、身近な生活を見直し、自然環境と共生できるライフスタイルを模索していきましょう。
祈り(フランシスコ教皇による)
おお、貧しい人々の神よ、
あなたの目にはかけがえのない
この地球上で見捨てられ、忘れ去られた人々を救い出すため、
わたしたちを助けてください。
愛の神よ、
地球上のすべての被造物へのあなたの愛の道具として、
この世界でわたしたちの役割をお示しください。
いつくしみ深い神よ、
あなたのゆるしを受けて、
わたしたちの共通の家全体に
あなたのいつくしみを運ぶことができますように。
あなたはたたえられますように。アーメン。
ふりかえりのヒント
- 自分自身の生き方はエコロジーに適うものでしょうか。 食べているものや暮らし方は心身にやさしいものでしょうか。感謝の心で周りにあるものを受けとっているでしょうか。自分の暮らしで反省するところはあるでしょうか。「ごめんなさい」と「悔い改め」によって、生き方を変えていきましょう。
- エコロジーを大切にする生き方を実践してみましょう。 例えば、「プラスチックや紙の使用を避ける、水の使用量を減らす、ゴミを分別する、食べられる量だけを調理する、他の生き物を大切にする、不要な電気を減す、 他にも実践例はいくつも挙げられます」(『ラウダート・シ』211 より)
- 『ラウダート・シ』を読んだり、学習会に参加してみよう。
祈りのカード 2017年9月(PDF)